AIの時代にUIデザイナーは生き残れるのか?
先日、「AIの時代にUIデザイナーが生き残れるのか」というテーマのセミナーを受講しました。
AIが急速に進化する中で、デザインの仕事はこれからどうなっていくのか。正直、不安もありつつ参加したセミナーでしたが、かなり考えさせられる内容でした。
ビジネスとUIデザインの目的
まず印象に残ったのは、「ビジネスは何のために存在しているのか」という視点です。
UIデザインは見た目を整えることではなく、ユーザーとビジネスの両方を成功させることが目的だという話がありました。
ユーザーが使いやすいだけでもダメで、
ビジネス側の目的だけを押し付けてもダメ。
この両方に“シンパシー(共感)”を成立させることが、UIデザイナーの役割だと感じました。
AIが一番苦手なものは「心」
セミナーで繰り返し出てきたキーワードが心理・心でした。
AIは情報を集めることや、検索、生成はとても得意です。
でも「なぜその行動をしたのか」「なぜ不安になるのか」といった人の心理を理解することは、まだまだ難しい。
人間は直感的に
- 「これはなんとなく不安」
- 「この配置は怖い」
- 「このボタンは押したくない」
と感じますが、こうした感覚的な判断はAIには理解しづらい領域だそうです。
AIは“それっぽいもの”を大量に作る
AIは「かっこいいから」「よく使われているから」という理由で、UIを大量に生成します。
しかし、「なぜそれを使いたいのか」「ユーザーは本当にそれを必要としているのか」までは理解できません。
例えば、
- アカウント削除ボタンが、重要な操作のすぐ隣に置かれている
- 本来離すべき要素が、近くに配置されている
こうした心理的に危険な設計を、AIは平気で出してしまう可能性があります。
UIデザインで重要な3つの軸
セミナーの中で、特に重要だと感じたのが次の3つです。
- インタラクションデザイン
- 心理学
- オーガナイゼーション(情報整理)
グローバルナビゲーション(gnav)ひとつとっても、
「ユーザーはどこまでスクロールしているのか」
「どこを見て、どこで離脱しているのか」
といったデータを分析しながら設計されています。
情報が整理され、コンポーネントが意味を持って配置されている状態は、
人の理解を前提にしないと作れないという点が印象的でした。
情報は多い。でも、人は全部見ない
人は今見ている情報を、すべて正確に理解できるわけではありません。
だからこそ、
- 生き残るために必要じゃない情報は削除する
- 情報量と時間のバランスを考える
- ファーストビューで「近道(ショートカット)」を用意する
といった設計が重要になります。
情報が多い時代だからこそ、
何を見せて、何を見せないかを判断する力が、UIデザイナーに求められていると感じました。
デザイン原則は、AI時代でも変わらない
セミナーを通して一番安心したのは、
デザイン原則そのものは変わらないという言葉でした。
AIが進化しても、
- 人は迷う
- 人は失敗したくない
- 人は感情で判断する
という前提は変わりません。
AIを使うことで効率は上がっても、
「人の気持ちを想像しながら設計する」という部分は、
これからも人間のUIデザイナーの役割なのだと思いました。
まとめ
このセミナーを受けて、
「AIに仕事を奪われる」というよりも、
AIを使いながら、人にしかできない部分を磨く必要があると感じました。
心理、直感、違和感への気づき。
そういった曖昧だけど大切な感覚を、
これからも大事にしながらUIデザインを学んでいきたいです。